S田の山行き

遠州地方を中心にサイクリングを楽しんでます

ビワイチ(二日目)

2日目はあいにくの雨。今日は、少し坂を登っていく予定なので、時間に余裕があったほうがいいと本降りでも出発することにしました。

その前に宿の建物内を見ていきます。

泊まった新旭町針江は生水(しょうず)の町と呼ばれ、湧き水や川の水を各家庭に引き込み、3段階で水を生活用水に利用したそうです。中庭には、このような[かばた]とよばれる仕組みを再現している場所がありました。


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取水した水は元池へ、そこから汲み上げ壺池へ、そこで飲用に用いたり、野菜や食器を洗ったりして、

 

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さらにその水が、端池に流れ、洗い物の残りカスが鯉のエサとなるような仕組みで、きれいになっているようです。非常にエコな水の使い方ですね。

 

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宿内の水道も汲み上げた水を使ってあり、スポーツドリンクの水として使わせて頂きました。

 

雨の中向かうのは、朽木。

ここに、来たかった理由のひとつに、司馬遼太郎の「街道を行く」の中で、取り上げられていて興味深かったからでもあります。


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この場所までは、安曇(あど)川に沿って上りますが、この言葉についても本でふれていてました。私自身は、本降りの雨で安曇からAdoの‘うっせぇわ’がエンドレスで頭に流れてきましたが…。

 

ようやく到着。ここには鯖街道とよばれる若狭と京都を結ぶ道沿いの朽木宿を少し散策し、


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こちらも本にでていた興聖寺をみて、そこから鯖街道を眺めました。主に魚介類が若狭湾から京都へ運ばれ鯖が多かったから、このような名前で呼ばれたそうです。


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その後、もと来た道を引き返し、途中から畑集落の棚田を見に行きました。


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棚田と集落がこぢんまりと急斜面にまとまってます。

日本の棚田百選にも選ばれている場所です。


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今日の山サイはここまで、再び湖畔に向かっておりてきます。乙女ヶ池という池に寄ろうとしたら、民家のうらの田圃に猿が2匹。畑集落でも見たので普通に出てくるのかとびっくりです。


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次は、白髭神社。前出の本の表紙にもなっているビワイチの代表的な場所です。眼の前の道の車の交通量がすごい。


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その後も雨も相変わらず止む気配なく、その日は息子のいる南草津市の所に泊り、明日にそなえることにしました。